プライスレス・ハニー

2012年02月25日 21:14

27歳国語教師上原健太郎×23歳用務員兼デリヘルボーイ村主渚
お気に度 4点     H度 5点

豪華で、面白い作りのコミックスです。
まず、帯が長〜い。
こういうBL本は、始めてみた気がします。
そして、そして、6pのカラー口絵。
スーツから、浴衣から、制服まで、盛りだくさん。
袴もあるよ、という感じです。
装丁等は、豪華の一言に尽きます。

大洋図書から、鹿乃さんのコミックスが出るのは、初めてだと思います。
コミカルな、短編集です。
全体の感想としては、エロいけど萌えない、でした。
攻めがみんな、微妙に変態チックで、常に、はあはあしています。
プレイ特化というか……。
もちろん、ラブストーリーもしっかりしてるのですが、印象には残りませんでした。
面白かったですが、良かったか?といわれると、微妙だな、という感じのコミックスでした。

では、タイトルの「プライスレス・ハニー」。
27歳国語教師上原健太郎×23歳用務員兼デリヘルボーイ村主渚。
ゲイの国語教師・上原が呼んだデリヘルは、同じ学校に勤務する村主でした。
「あああああ」と思うものの、やることやってしまえば、情もうつり、愛情も芽生え、という幹事のお話です。
一瞬でも輝きがあれば、変態はあはあ攻めも許せるなら、かなり面白いと思います。

<ファイン★プレー>収録
リーマン七藤×バーテンダー梶。
同じビル内で仕事をする七藤と梶。
梶がストーカー女性に付きまとわれて困っている、という話を聞いた七藤。
「男と付き合ってるってわかったら、引くんじゃない?」という提案をして、恋人のふりを始めますが、というお話。
純情で、可愛くて、まともなお話だったのに、サービスの書き下ろしで、攻めのはあはあぶりにガッカリするお話です。
それが、楽しめる方には良いかと思います。

<ヤンデレマスター>収録
二之井×ブラコン翔。
青春センシティブ系のお話です。
若い子のほうが、はあはあ度変態度が低いですねえ。
若さゆえでしょうか?

収録
幼馴染再会モノ大学生史也×美容師貢。
兄のことが好きだった貢。
その貢を好きな史也。
大人になり、再会し、恋人同士になるまでのお話。

収録
浪人生磯辺×唯志。
健気な後輩が、耐えかねて、本命受験前日に襲いうけするお話。

とまあ、軽く、全体を振り返ってみて、本編ではあはあ変態ぶりを発揮してるのは、「プライスレス・ハニー」だけです。
そして、「ファインプレー」の人が、書き下ろしで、はあはあ変態になってるのみですね。
「ファインプレー」の本編は、どちらかといえば、純情シリアスだし。
あれ?
読後の印象と違いますね〜。
あれれ?
まあ、それしか印象に残らなかった、ということなのかな?と思います。

どうでもいいこと。
「はにー」と入力し、変換ボタンを押すと「はニー」と最初に出ます。
「は」という助詞+「ニー(膝か?)」で、文章打ったことないのに。
ハニーは、ほぼ日本語化してますけど、ニーは、プロレス技のときくらいしか、使わないですよねえ。
なぜに?
「私はニーが痛いです」とか、ありえない〜。
どういう気持ちで、マイPCは、こんな変換をしているのか?
知りたいです。

さて、エロ。
全カップル濃厚エロエロ。
もう、ぐちょぐちょのべしょべしょのやりやりなんですが、なぜか、エロくないです。
ふ〜ん、って感じで、さらっと読めます。
徹底的に、色気というか艶のようなものが足りないなあ、と思いました。
amazon鹿乃しうこ

落ちこぼれ魔法使いと意地悪マスター

2012年02月25日 21:13

地球人科学者北西友喜×魔法使いパプリカ
お気に度 4点     H度 5点

魔法使い受けものです。
ファンタジーなので、お話を動かしやすいように設定を作ってるのも、まあ致し方なし?と、納得はできました。
いやもう、本当に都合よくできてます。
まあ、BLだし。

また、一週間で、恋が芽生えてます。
ホント、安易なお話ばかりになったなあ、とガッカリした感はありましたが、今回は、まあOK。

まあ「アリかな」と、思えたのは、アホカワだったからです。
久しぶりに、森本さんの「天然キャラ」を満喫しました。
こういう毒がなくて、ほのぼのさせるキャラには、癒されます。
そして、毒がないようで、ちょこちょこと毒を吐かせてるところもいいです。

魔法を信じない攻めと、魔法使いの受けが、丁々発止にやりあったり、やりこめられたり、共感したりするお話です。
「いつもの」森本作品ですが、「好みの森本作品」でした。

森本さんのお話は、多分、全部読んでると思うのですが、今回は、ラストに驚きました。
「これ、ハッピーエンドじゃないよね?」と思いました。
お約束どおり、人間と魔法使いは恋に落ちるわけです。
魔法使いパプリカは、人間の友喜と一生を過ごすため、人間界に下りてきて、「大好きだよ同士」で、ラブラブエロエロでハッピーエンド、なんですが……。

友喜は人間なので、残りの寿命は、せいぜい80年というところ。
徐々に老けてもきますしねえ。
ところが、魔法使いのパプリカは、まだ数百年とか寿命があるわけですよ。
「添い遂げたあと、孤独になっても、愛し合った生活の記憶があれば生きていける」みたいな感じのラストです。
いや、長いよ?
それに、友喜が死んだあと、どうやって生きていくの〜?
パプリカは、人間界では手に職もなければ、戸籍も住民票(←現実的)もないのよ。
どうやら、魔法界には、戻れないようだし……。
ああ、心配です。

さて、後書き。
ホワイトカラー 」は、面白いですよね!
事件の内容もさることながら、ニールとピーターの関係がね……。
ニール役の方が、実際にゲイであると知ってからは、さらに萌え度アップです。
ニールは、私の好みではありませんが、確かにハンサム。
目の保養にもうってつけでございます。

名探偵モンク 」は、私、合いませんでした。
あのイラッを乗り越えることができませんでした。

クリミナルマインド 」は、益々、面白くなってきましたね!
ドロドロ感が、好きでたまりません〜。

そして「ヒッチハイクするな、ボケ」には、笑いました。
共感です、共感〜。
車が故障したとき、傍に別の車が止まったからって、すぐに助けを求めるのも止めろよ、と、突っ込んでもいいでしょうか?
というか、アメリカって、そんなに車が故障するのか?車社会なのに、と思ったりもします。
日本車のりなさい、日本車。
走行中に故障って、まずありえないから。
と、殺されてしまうチョイ役の方を見ながら、呟いてしまいます。

さて、エロ。
何が「さて」だか、わかんないですが、エロ。
明るいあんあんHです。
相変わらず、可愛くて、なんだか楽しいHです。
屈託なく読めます〜。
amazon森本あき

甘い恋の手ざわり

2012年02月19日 23:18

31歳バツイチネットショップ経営柏木篤弘×25歳皮職人向井沢恵
お気に度 5点     H度 4点

とても面白かったです。
超好みのお話でした。

特に受け。
ちょっと浮世離れしているのに、案外、苦労人。
儚げなのに、一途。
流されやすいのに、頑固な一面もあり。
そして、常識的な天然。

そして、攻め。
こちらは、傲慢攻め様そのもの。
猪突猛進・前進あるのみ、というタイプなのに、用意周到。
高慢で傲慢で、可愛げの欠片もないのに、ちょっとだけ可愛いと思わせられます。

読後「ああ、ぴったりな二人だなあ」と思うカップルでした。
なんていうのかなあ?
受けは、勝手に前進していく攻めを責めもせず、一途に追いかけて、邪険にされても、全然平気。
攻めは、自分勝手に歩いているようで、常に、背後の受けを気にしています。
力関係では、明らかに攻めのほうが上なのですが、最終的には、受けが強いカップル。

皮職人を目指す恵は、資金集めのため、高級クラブでボーイをしています。
興味があるのは、皮と、実兄のことだけです。
ちなみに、恵は、人気俳優として活躍する実兄を敬愛していますが、実兄からは、疎まれています。
でも、それでも実兄を尊敬しているのですよね〜。
自分の気持ちに正直で、見返りを求めません。
結局、その強さに負け、実兄も、恵を疎ましく思いながらも、切り離せず。
なんだかんだで、ブラコン同士です。

ある日、青年実業家の柏木が来店します。
その柏木は、恵の作ったシガレットケースを使っていました。
綺麗に使い込まれたケースを見て、恵は、嬉しくなります。
しかし、ある誤解から、いきなり柏木にゴーカンされてしまいます。
まあ、柏木は、途中まで、和姦と思っていたのですが、最後は止まらなかったようです。

それ以降、あれこれと付きまとってくる柏木。
しかし、それが、興味なのか好意なのか、わかりません。
謝罪でないことは確かです。
強引なのですが、美味しい餌をぶら下げてやってきます。
その餌は、恵の夢に役立つものなので、一緒に行動することが増えます。
そして、お互いを知るにつけ……、というお話です。

本当に好きなタイプのお話でした。
正直、目新しいところはないのですが、でも、本当に面白いのですよ〜。
この独特の空気感は、読まないとわかっていただけないかもしれません。
本当に面白いのです〜。
また、攻めは「ザ☆俺様」というタイプです。
清々しいまでに、俺様です。
最近、俺様攻めが減ってきている気がするので、久しぶりの「俺様」も堪能致しました。
地雷も埋まっていませんし、読後感もいいし、、全方向にオススメです。
ぜひぜひ、〜。
本当に面白いです。

余談ですが。
柏木が構想しているようなネットショップができたら、ぜひ、利用したいです。
購入できるかどうかは別にして、見てるだけでも楽しそうです。

さて、エロ。
回数も内容も申し分なしでございます。
エロいっす。
満腹満足でございます〜。
amazon李丘那岐

恋する記憶と甘い棘

2012年02月19日 23:17

従兄弟同士記憶喪失モノ30歳永瀬功一郎×20歳永瀬涼
お気に度 5点     H度 4点

王道記憶喪失モノです。
しっとり系でした。
ルチルの黒崎さんは、黒酢のごとき健康的なお話が多いので、ちょっと驚きました〜。
でも、すっごく面白かったです。

ある朝。
高校2年生の涼が目覚めたとき、従兄弟で、子供の頃から大好きだった功一郎と一緒でした。
何か違和感を感じます。
事故に合い、記憶喪失になり、3年が経過していました。

この3年の間に、涼は、功一郎と恋人同士になっていました。
「本来の涼」に戻ってから、功一郎は、手を出そうとしませんが、もともと、涼は功一郎が好き。
再び、恋人同士になります。
功一郎は、涼を大切にしてくれます。

でも……。
功一郎が好きだったのは、記憶のない3年間の自分。
周囲の話を聞けば、3年間の自分は、おっとり落ち着いた「天女」と呼ばれるような優しいに人間だったようです。
しかし、今の涼は、元気一杯で、屈託がなくて、どこか子供っぽい部分があります。
肉体は同じでも、性格も行動も、正反対。
功一郎は「今の自分」と「3年間の自分」が、別人であることを理解していないのではないか?
そして、功一郎は、「おっとり天女」な自分を好きなのではないか?
名実ともに「ライバルは自分」です。

さてさて二人は、というお話です。

恋愛以外の部分も、面白いです。
涼は、父親が他界したとき、かなりツライ目に合っています。
でも、か弱い母を逞しく支えています。
なんていうのか、芯が強いんですよねえ。
一番面白くて、良かったのは、記憶が戻った後の叔母との会話でしょうか?
奇麗事では済まされないような棘を、きちんと描いてくれていますが、さらっと読めます。
ハードな環境でも、負の気持ちにならないのが、黒崎さんのいいところだなあ、と思います。
ちょっとした毒を描くのが、本当に上手です。

功一郎視点の書下ろしでは「どんな涼でも愛している」という結論に達しています。
でも、今後について、安心できるような不安なような……。
でも、こういう不安定を乗り越えられそうな強さがあるのが、涼です。
「ああ不安、でも大丈夫」という空気のお話でした。
私は、相当面白く、切なく読みましたが、このラストは、苦手な方もいらっしゃるかなあ、と思います。
ちょっと痛みの残るお話も好き、という方には、絶対にオススメです。

さて、エロ。
濃厚で、可愛らしいHを堪能致しました。
それで、案外淫靡、というのも美味しくいただけました。
満足です。
amazon黒崎あつし

マッドシンデレラ 2

2012年02月18日 20:52

幼なじみ財閥次男帝人朔一×下流貴志良太
お気に度 4点     H度 3点

ラブコメコメコメシンデレラストーリー「マッドシンデレラ 」の第2巻です。
正直、一巻は、面白くなかったのですが、2巻は、いい感じになってきたなあ、と思いました。
ほのぼのしていて、面白かったです。

恋人同士になった朔一と良太。
いやあ、面白いほど、順風満帆。
両家の顔合わせまで済み、帝人家も貴志家も、二人の関係を快く受け入れています。
それもこれも、全て、攻めの朔一が、中学時代から、コツコツ根回ししていたせいです。
この「一途」が、ほのぼの楽しいです。
大財閥の跡取り息子というのに、両親が認めたのも納得ですね。
決め手は、一途さだけではありません。
幼少時代の「誘拐事件」の真相も明かされ、なるほど、この子ならば息子を託せる、と両親が思ったのもわかります。
恐らく、帝人家の両親にとっても、貴志家は、無くすことができない友人家庭なのだと思いました。

ここまでサクサクきてるのに「続く」なのは、なぜか?
まだ、Hができてないからです。
なぜ、関係をもてないのか?
小姑登場です。
コミックス帯の人物紹介によると、「天才的な頭脳を持ち、アメリカで研究者として活躍中」の日本語を話せない朔一の兄です。
きっと、学力的には申し分ないのでしょうが、色々と問題のある人のようですね〜。
なかなか、子供っぽいイジワルをしています。
このイジワルも、読者的には、苦笑で済ませられる程度のものなのですが、当事者としては、たまらないでしょうねえ。

この兄の妨害を乗り越え、二人は、身も心も繋ぐことができるのか?
3巻は、ここがポイントでしょうか?
兄には、是非、頑張って、笑える邪魔をしてもらいたいものです。
ニヤニヤ小太り(←山本さんの絵柄は、どうしてもそう見えてしまうのですが……)の兄の活躍?を期待しています???

1巻は、「詰まんない」と思ったのですが、2巻は、かなり面白かったです。
ほのぼのしたラブコメがお好きな方には、是非是非、オススメ。

さて、エロ。
というわけで、一体化はしておりません。
一応、がんばってるのですが……。
切羽詰る前に、邪魔が入っております。
山本さんには、エロを期待しているわけでないので、まあ、この調子で、という感じです。
あっ、結合したことだけは、次巻で確認させてください〜。
amazon山本小鉄子

愛とは言えない 3

2012年02月18日 20:51

38歳実業家橘高義美×36歳心理学大学講師目雅彦
22歳カフェ店員名嘉真淳平×27歳リーマン津森英
お気に度 3点     H度 4点

榎田さん原作のコラボコミックス「恋とは呼べない  2」が、今月発売になっています。
こちらの小説「愛とは言えない 」は、3巻目。
ちなみに、どちらも「続く」で終わっています。

コミックスのときも思いましたが、やっぱり「企画失敗」が、読後の第一印象でした。
こちらの小説は、先日発売されたコミックスと、同じ頃のお話になっています。
だから、読む前から、大筋がわかってしまう、というね……。
いきなり、ネタバレになりますが
ネタバレです。
いきますよ〜。

この3巻は、目が、少々前向きになったところで終わっています。
でも、このあと、揉めるんだよね?
漫画で、読んだよ〜。
橘高と英の「友情の抱擁」を「恋人同士の抱擁」と誤解した名嘉真が、目に告げ口して、今度は、名嘉真と目が同棲することになっちゃうんだもんね。
一瞬、前向きになっても、また鬱々としちゃうんだろうねえ〜、という感じです。
「この後どうなるんだろう?」という、ハラハラ感やワクワク感が、薄いんですよね、どうしても。
コミックスでは、橘高と目の心情までは描かれていませんので、そこは「初読み」になります。
でも、心理描写だけでなく、ストーリー展開も楽しみたいので、「オチがわかってる本」は、魅力半減だなあ、と思いました。

さて、内容。
4人で別荘にいきます。
目は、橘高と完全に切れることに決め、二人は「先輩後輩」という関係に戻ります。
この目も「もう恋なんてしない♪」ことが、妻への贖罪になると考えている独りよがりなので、橘高への恋心を自覚した途端、ブレーキをかけます。

橘高と切れて、一人になった目の前に、大学時代に付き合っていた教授が現れます。
当時「完璧な大人」と思っていたモトカレは、落ちぶれて、飲んだくれて、やってきます。
傷を舐めあうように、アルコールに溺れていきます。

この目と教授の間は、肉体関係を持ちません。
これも中途半端ですねえ。
落ちるなら落ちればいいのに……。
全体的に、綺麗なところで踏みとどまってる感じですね。

橘高も目を諦めようとします。
父親の死から、様々考え、自分を癒してくれる相手と、真剣な交際をしようと思います。
白羽の矢が立ったのが、英。
フラれてしまったのは、コミックスで描かれてます。

橘高・目とも、もう一度、自分を見つめなおし、再び、前進しようと思います。
さて、二人はうまくいくのか?というところで、次巻。

この巻を読んで確信しました。
コミックス版の名嘉真と英は、この大人カップルがグダグダしているせいで、とばっちりを受けてるだけだなあ、と。
気の毒に……。

さて、エロ。
こちらは、コミックスと違って濃厚です。
巻末の橘高を目の大学時代のエロシーンは、かなり濃いです。
amazon榎田尤利

月一滴

2012年02月13日 23:30

38歳商業デザイナー嵯上匠人×27歳高級ホテルドアマン橋本和樹
お気に度 5点     H度 5点

2003年に発売された「上海金魚 」。
07年に発売された「透過性恋愛装置 」のリンク作になります。

もう、メチャクチャ、面白かったです。
本当に好みのお話でした。
落ち着いた、情緒あるお話で、本当に良かったです。

BLとして、最高に楽しめました。
それは、あとで燃え滾ります。

その前に、この作品では、別の楽しみも味わえました。
BLを読んでいて、時々「こういう受けキャラが、もし女子で、クラスメイトだったら」と考えるときがあります。
「もし、クラスメイトの女子だったら」と、今まで考えたキャラは、天然乙女系です。
可愛くて、天然で、ちょっと抜けてて、男受けがよい、クラスのアイドルタイプ。
松田聖子 さんみたいなオンリーワンアイドルではなく、おニャン子クラブ とか、AKB48 というタイプ。
放課後女子会議では、その子の悪口ばかり言ってるのですが、男子に人気があるので、面と向かっては言わない。
男子がいれば「明るくっていい子よね」とか言うけど、陰口の嵐。
イメージとしては「ちょっと抜けた浅倉南(byタッチ )」です。
話が逸れてしまいますが、もし、高校時代、クラスメイトに南ちゃんがいたら、あなたは好きになれますか〜?
「男女ともに人気がある」という設定でしたが、私だったら、絶対に嫌いだと思います。
「天然の浅倉南」って最悪。
「女子だったら最悪」なのですが、受けキャラだと、大好物になるから不思議だなあ、と思っていました。

今回も「こういう受けキャラが、もし女子で、クラスメイトだったら」と考えたのですが、天然乙女系とは、全然タイプが違いました。
こういう受けキャラでも、妄想するのね私、と思いました。
お話を読みながら、イメージしたキャラは「メーテル(by銀河鉄道999 )」でした。
もし、クラスメイトにメーテルがいたら……。
完全に、壁を作ってしまいますよね?
イジメとかでなく、一線引いちゃいますよね?
どこか不幸の影を背負った、高嶺の花的な美人。
山口百恵 さんや中森明菜 さんみたいな、陰があるけど魅力的、みたいなタイプ。
今回の受けの第一印象は、まさに、そんな感じ。
普通の男なんて相手にしない雰囲気を持ち、憧れる部分はあるけれど、遠巻きに見るタイプ。
こんなタイプに手を出すのは「自分に自信があり、その自信に見合った実力のある、メチャクチャいい男」か「身の程知らずなアホ男」しかありえません。

この受けは、「身の程知らずなアホ男」に引っかかります。
本当にメーテルならば、アホ男など鼻にもかけないでしょうが、橋本は「見た目メーテル」というだけなのです。
中身は、素直で、可愛くて、何に対しても好意的で警戒心が薄い。
ちょっと踏み込めば、付け入る隙がありすぎるタイプです。
アホ男が最も好むタイプですよ。
連れて歩けば自慢できるし、クールな見た目に素直で素朴な性格は、嗜虐心をそそるのでしょう。
本当に男運の悪いゲイです。
二股かけられたり、暴力振るわれたり、もと酷い目にもあっています。

最近も、傲慢で、常に橋本を見下している飯島に付きまとわれています。
この飯島は、本当に最悪です。
ある日、橋本は、この飯島に殴られ、大怪我を追ってしまいます。
そこを嵯上という、顔見知りに助けられます。
バーの常連同士という程度の関係です。

しかし、それ以来、二人の距離は、徐々に近付いていきます。
橋本は、しっかりした大人で、厳しくも優しい嵯上に惹かれていきます。
また、嵯上も、純粋で素直な橋本に惹かれていきます。
お互い、恋に傷ついてきた過去がありますが、それをカバーしてくれるような、「足りないもの」を埋めてくれるような相手となります。
着実に、ゆるやかに、二人が恋人同士になるまでのお話です。

本当によかったです。
とにかく、橋本には幸せになってほしかったので、ほっとしました。
二人の関係は、ゆるゆると進みますが、ストーカー化した飯島に付きまとわれたりするので、ハラハラするところも多々。
全体が、繊細で奥ゆかしい空気に覆われていますが、ちょこちょこと嵐が吹くようなお話になっています。
本当に面白かったです。

リンク作ですので、「上海金魚 」・「透過性恋愛装置 」のカップルも登場します。
やはり、強烈なのは、「透過性恋愛装置」の北嶋ですね。
全方向に満遍なく迷惑をかけ、それをものともせず、突っ走っています。
いいキャラだわあ、と思いました。
ストレスの無さそうな生き方で、羨ましい限りです。
ちなみに「上海金魚 」も「透過性恋愛装置 」も、本当に面白いです。
私の超お気に入りのシリーズです。
未読の方には、3冊まとめて、是非是非読んでいただきたいです。

さて、エロ。
主役二人の初Hは、可愛らしい大人エロ。
量的には少ないですが、しっぽりしっとり淫靡です。
書下ろしには、暴れん坊王子の北嶋と、手綱を取る大人・牧田のエロも入っています。
こちらは、かなり濃厚。
焦らしプレイを堪能致しました。
amazonかわい有美子

恋愛☆コンプレックス

2012年02月13日 23:30

20歳お坊ちゃまビンボー大学瀬も出る長谷川玲央×32歳漫画家志方朋樹
お気に度 5点     H度 5点

ラブエロキュートな一冊です。
月村さんなのにエロです。
ビックリ!
ラブエロッチャ的には、大層嬉しいお話でした。
エロなので、あはんあはんうふんうふん言ってますが、明るい雰囲気で、楽しく読めます。
「エロはちょっと……」という清純派の方でも、多分、大丈夫なHシーンだと思います。
とっても可愛くて、面白いので、一読の価値アリです。

受けが、とっても面白かったです。
一人で、見えない何かとシャドーボクシングしてる感じです
繰り出すパンチはマイクタイソン級ではなく、猫パンチ〜。
情けなく、一人、右往左往してるのですが、そこが可愛いかったです。

「ゲイ」ということにコンプレックスを持ち、生真面目に正しく生きていた朋樹が選んだ仕事は、公務員。
しかし「好きかも」と思った相手に裏切られ、職場で性癖がばらされたことに傷つき退職。
その後、漫画家に転身し、そこそこ成功しています。
しかし、誰も信じず、世間とも接触を持たず、かなりロンリー。

そんな朋樹のアパートの隣室に住むのが、イケメン大学生・玲央。
「10歳若ければ……」的な妄想はするものの、臆病だし、傷ついた過去は癒えてないしで、妄想止まり。

しかし、あるきっかけから、朋樹は玲央に仕事を手伝ってもらうようになります。
玲央は、朋樹の漫画の熱心なファンでもあり、好感度も上がるってモノです。
一緒にご飯を食べたり、話したりと急接近し、恋心を抱くようになります。
そして、玲央から「好きだ」と告白されます。
でも、信じられない朋樹。
でも、このチャンスは逃せない。
ああ、どうしよう。

ということで、明後日方向へ暴走していきます。
ここら辺が、相当、面白かったです。
なにやら、おかしな女王キャラになっていきます。
でも、根はネガティブだから、ハタからみてて、どれほどラブラブでも、積極的に自ら、落とし穴を探しに行きます。
たまに、前向きになったと思ったら、迷走するし。

気持ちはわかります。
もともと、根深いコンプレックスを抱えた上に、あの裏切りですから。
慎重になるのも当然ですが、えっ、そっちいく?みたいな感じで、本当におかしかったです。

ピリッとしたエロラブコメ。
本当に面白かったです。

さて、エロ。
かなりエロです。
エロなんですが、なんか笑える……。
ヘタレな受けが、不慣れにマウント取ったりしています。
エロですが、面白い。
回数も多く、明るく読めるエロです。
amazon月村奎

スイート×リスイート

2012年02月12日 23:40

幼馴染再会モノ27歳パティシエ矢波豪×20歳大学生牧田瑞希
お気に度 4点     H度 4点

とってもキュートなお話です。
受けのストレートさが、可愛らしくて身悶えしそうになりました。
ヘビーなトラウマを抱えていて、それを克服しようと、一生懸命頑張ってもいます。
自然と応援したくなる子でした。

瑞希が、強烈に覚えている「子供の頃の思い出」は、二つ。
一つは、たおやかな美少年で、優しくて、いつもクッキーを作ってくれた年上の幼馴染の男の子との思い出です。
そんな幼馴染の少年に、男らしく可愛らしく「プロポーズ」をした思い出。
20歳になって思い返すと、のた打ち回るほど恥ずかしい「思い出」です。
あと10年たてば、微笑ましく思い返せる「思い出」です。

もう一つは「カキ氷を食べながら楽しんでいた夏祭りで、大人の男に性的興味を持たれ、襲われる」という「思い出」。
これは、瑞希に多大な影響を与えました。
「大柄な男性が怖い」ことと「甘いものが苦手というか恐怖」なトラウマを植えつけました。
20歳になった今も、他人の男性だけでなく、父親や弟にも「恐怖」を感じてしまいます。
自分でもトラウマを意識していますが、治るものでもありません。

そんな時、「初恋の少年」が、「大柄な青年」に成長し「天才パティシエ」となって戻ってきました。
なかなかすごい皮肉です。

この矢波は、瑞希のトラウマにドンピシャなだけで、実際は、好青年。
昔と変わらず、優しくて、おおらかです。
大きな身体で、「スイーツ」を持ってきてくれたりします。
ねえ、これ、どうしましょうか、ねえ。

「トラウマ」な部分を除いて、瑞希は、すぐに矢波に好意を感じるようになりますが、ねえ、どうしましょう。
矢波も、瑞希を憎からず思っていますが、ねえ、どうしましょう。

そんな二人が、恋人同士になるまでもお話です。
すっごく良かったです。
幼い頃のつらい体験を、軽く扱っているわけではありません。
が、重すぎることもありません。
すごくバランスの良い作品だと思いました。
基本的に「可愛い」お話です。

後半は、さらに、絆を深めるお話です。
「トラウマ」は、簡単に解消しません。
でも、皆が前向きに頑張っています。
ワリと重めのテーマだと思うのですが、ほのぼのします。

全体が、キュートです。
重い話もありますが、胃が重くなる空気はありません。
読後感もいいので、全方向へオススメできるお話です。
面白かったです。

さて、エロ。
BL界平均値、というところでしょうか?
トラウマもちの受けなので、あんまり濃厚だと、受け付けなかったかもしれないです。
なので、これくらいの濃度と可愛さが、ちょうどよかったかな、と思います。
amazon栗城偲

ソネット

2012年02月12日 23:40

芸大舞台詩研究家広尾柾史×詩人志望仁科幸
お気に度 4点     H度 4点

痛々しい、というか、刺々しい、というか、初々しいというか、な、真面目で地味な大学生の恋のお話です。
「いいお話」でしたが、オバチャンになった私には、ちょっと恥ずかしいお話でしたねえ。
「夢」とか「人生」とかに、真剣に取り組み、時に間違え、軌道修正して、また前進するような、本当に真面目なお話です。
攻めが「詩の研究者志望」で、受けが「詩人志望」です。
なんちゅうかもう、それだけで、センシティブですわね。
直視しづらい、青春の痛々しさと、希望に溢れた作品だったかと思います。

詩人になることを目標に頑張っている仁科でしたが、今一つ、評価されません。
大学3回生になり、卒業後などを考えると、先が見えず、もやもやします。
そんな仁科の前に現れたのが、留学帰りの広尾でした。

内向的で世間知らずな仁科。
社交的で堂々とした広尾。

「自分とは正反対で苦手なタイプ」な広尾を、遠巻きにしていた仁科でしたが、ある課題を一緒にすることになり、一気に、距離が近付きます。
話してみれば、広尾は、尊敬できる人でした。

仁科の詩を認め、向かい合ってくれます。
また「良い詩を世間に紹介したい」という目標を持ち、それに向かって、努力もしています。
仁科は、広尾を尊敬するようになります。

ある日、仁科は、広尾にいきなり、抱かれてしまいます
そして、仁科は気付きます。
広尾に対する気持ちは「尊敬」だけでなく「恋」とか「愛」とかいうべきものだ、と。

そこから先は、なし崩し。
初恋と初体験に、一気に、堕ちていく仁科。
何もかも、どうでもよくなってしまいます。
しかし、そんな仁科を広尾は許さず……、というようなお話です。

BLでも「恋か仕事か」みたいな話は、たまに読むことがありますが、ここまで突き詰めてるのは、初めて読んだ気がします。
「真面目な青春BL」という感じでした。

また、攻めと受けの「距離感」も、珍しいものでした。
攻めは受けより、2歳年上ですが、「年の差モノ」ではありません。
年齢は変わらず、社会的な立場も同じ二人ですが、「対等」ではないのですね。
互いが互いに「愛情」と「尊敬」の気持ちを持っていますが、攻めが受けを導く、というカップルになっています。
「自分探し中の受けを甘やかし見守る攻め」という「年の差モノ」とは一味違い「甘い空気」は、一切ありません。
「年の差攻め」と違い、攻めに金があるわけでもないですし。
でも力関係は、明らかにアンバランス。
でもバランス取れてる、というカップルでした。

文章の印象も含め、全体的に「硬い」お話です。
ですが、多感な空気もあります。
不思議な読後感のお話でした。
「BL小説」というよりは「青春小説」という感じかな〜。
ちゃんと恋愛もしてる、というか、恋愛主体のお話ですが、そこはあまり、印象に残らなかったかなあ。
オバチャンが読むには、こっ恥ずかしさも感じる一品でした。
学生さんには、オススメできるお話かと思います。

さて、エロ。
回数は多くて、それなりに淫靡です。
この手の青春小説だと、所謂「濡れ場」が、もう少し濃厚なほうがよかったかと思いました。
amazonひのもとうみ

恋する暴君 8

2012年02月11日 23:46

大学修士課程森永哲博×2年先輩巽宗一
お気に度 3点     H度 4点

05年に始まった「恋する暴君 」の第一章完結編です。

ネタバレです。
いきなりネタバレします。
そして、私は、このお話が、好きではありませんので、辛口です。
お好きな方は、読まれないほうがいいかと思います。

大丈夫ですか?
では、いきます。

「収まるべきところに収まった」ということですね。
「恋人関係」になりました。

まあ、正直言って、森永は、最後まで好きになれませんでした。
何かあれば逃げ出す、と巽にも指摘されてますが、本当に迷惑なタイプですねえ。
脅迫や同情やで、ヤルことヤッといて「先輩の気持ちがわからないから〜」とかね。
そりゃ、わかるわけないよ、と思いました。
何かにつけ、独りよがりなのに、 変にイニシアティブを取りたがるのも、とってもウザッと思いました。
相手のことを考えてるようで、自分のことしか考えていないタイプで、本当にイライラしました。
「好意の押し付け」って、こういう感じなのかしら、と思ったりしました。

まあ「良いとき」は、よき後輩であり、人間的にも悪い人ではないし、困ってるときには、それなりに頼りにもなるので、巽も情がうつった、という感じですかねえ。
まあ、おめでとうございます、という感じです。

この二人については、続編を「ボチボチ書いていく」ということです。

それより気になるのは、森永兄と真崎。
大人のお話になってればいいなあ、と思います。

さて、エロ。
ここはガッツリです。
ようやくラブラブHですから〜。
ここだけは、堪能致しました。
amazon高永ひなこ

恋とは呼べない 2

2012年02月11日 23:45

22歳カフェ店員名嘉真淳平×27歳リーマン津森英
38歳実業家橘高義美×36歳心理学大学講師目雅彦
お気に度 3点     H度 1点

榎田尤利 さんとのコラボ「恋とは呼べない 」の2巻です。
ちなみに、榎田尤利 さんの小説「愛とは言えない 」の3巻が、今月中頃に発売になります。

さて、辛口感想です。
お好きな方は、絶対に読まないほうがいいです。
よろしくお願いいたします。

全体の感想としては「リブレ失敗」ですかね〜。
多分「エビリティ 」の二番煎じを狙ったのでしょうが、あのような成功にはならない気がします。
だって、エビと違って、読みにくいんですもん。
エビは、それぞれのカップルの独立したお話になっていましたが、この「愛&恋シリーズ」は、主役4人が絡み合っています。
だから、漫画を読めば「小説を読まないとわかりにくい部分」が出てくるし、小説を読めば「漫画を読まないとわかりにくい部分」が出てきます。
「わからない」ということはないのが、さすがだなあ、と思いますが、やはり、ストレスは溜まります〜。

二番目に思ったこと。
「やっぱり死んでた」でした。
現在、22歳の名嘉真は、病気で恋人を亡くしていました。
その恋人には、他に好きな人ができた状況でした。
名嘉真も、思い悩み「もう恋なんてしない」という考えにいたったようです。

この彼女は、20歳そこそこで、命を終えたのでしょうね。
若いのに気の毒ですが、これだけ死人が出てますから「またかよ」くらいにしか思いませんでしたねえ。
榎田さんは「死」を経験した人が再生していく様子を描きたいのかな、とも思いましたが、それにしちゃ、登場人物の思考や行動が、浅いですからねえ。
でも、エンタメとして楽しむには、死にすぎです。

今回、 名嘉真は、橘高に招待され、英と目と一緒に、別荘地に赴いています。
そこで偶然、なくなったモトカノの最後の恋人に出会います。
「結婚を考えている」という女性を連れていました。
で、いきなり、殴りつけます。

わ〜け〜わ〜か〜ら〜ん〜。
うっかり、失笑してしまいました。
モトカノ闘病中というわけでもなし、なんで殴る!?って感じでした。
よしんば、その男が二股をかけてたとしても、その男を選んだのはモトカノであって、フラレ男の名嘉真には、関係ない話ですよ〜。
フラレちゃったんだから。

そんな名嘉真に、亡くなった彼女は、手紙を残していたようです。
内容については、明かされていませんが、ま〜た奇麗事書いてるんだろうなあ、と思いました。

で、「恋とは呼べない」の2巻。
過去の傷から「もう恋なんてしない♪」と思っていた名嘉真でしたが、英の優しさに触れ「言わないよ絶対♪」と思考が切り替わりました。
さて、どう攻略しようか、と考えている時に、橘高と英が「仲良く」しているところを見てしまいます。

これは、名嘉真の誤解です。
父親の死や、うまくいかない目との関係から、英に「癒し=交際」を求めた橘高でしたが、フラれます。
英が名嘉真を好きだからです。
橘高は、スマートに英から引き「友情の抱擁」を交わしているところを名嘉真が目撃。
名嘉真大ショック〜!!
ようやく「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」と前向きになったところに、この仕打ち。

で、英家を出て、目家に居候することに決めたようです。
英に「目を好きになったから」という嘘までつきます。

まあ、よくある「すれ違い」というヤツですかねえ。
さっさと素直に告白すれば、このコミックスカップルは、まとまるのに、自ら、何かと複雑にしています。
というか、名嘉真は、また居候するのか?
自立する気はないのか?
恋の行方より、むしろ、そっちが気になりました。

正直、私、榎田さんは、あんまり好きな作家さんではないのですよねえ。
安易に人を死なせるところが、どうも受け付けません。
町屋さんが、本当に好きなので、コレクター魂に火がついて、購入している状態です。
コレクタータイプの自分が憎いです。

癒しは、やっぱり、やきのり。
超可愛い〜。
このやきのりちゃんの姿を見るだけでも、購入する価値はあるかな、と思います。
ホント、動物には勝てませんね。

さて、エロ。
そういうわけですのでありません。
amazon町屋はとこ

無駄な抵抗はやめておけ

2012年02月02日 21:25

幼馴染再会モノ25歳デザイン会社社長生駒志朗×製菓会社新入社員有坂智尋
お気に度 4点     H度 4点

「ルビーにしては、まあまあ」と、読後に思いました。
こう、一旦、先入観を持ってしまうと、逆転満塁ホームラン級の作品がこないと、純粋に楽しむのは難しいものだなあ、と思います。
考え方次第でどうにでもなると思うのですが、これがなかなか……です。
多分、ルビーに足りないのは、ほっこり感とか乾布摩擦的なものですね。
悪くないのだけれどハジケ足りない、という気がします。
それでも、今回は「まあまあ」だったかなあ、と思います。

「クールビューティ」と、世間から思われている智尋でしたが、本来は、引っ込み思案の甘えん坊。
なぜ、そんなに変わったのか?
中学生の頃、親しくしていた「隣のお兄ちゃん・志朗」に、ひどいことを言われたからです。
とても可愛がってくれて、甘やかしてくれたのに、智尋が、親の都合で引越しするとき、これまので鬱憤を晴らすかのような言葉を吐かれ、傷つきました。
「甘えすぎた自分が悪かったのか」とか「相手の嫌がる空気を読めていなかったのか」と悩みながらも、「あそこまで言うことないのに」などとも考え、今でもちょっと恨んでいます。
そして、自立を模索した結果、「クールビューティ」の誕生です。

しかし、志朗と仕事で関わることになります。
自社製品のコマーシャルを手がけてもらうためです。

かつて、智尋を傷つけたことなど忘れたように、親しく接してくる志朗。
スキンシップ過多だし、何かと甘えさせようとしますが、それを素直に受け入れることもできません。
微妙な距離感を保ちつつ、仕事をしていましたが……。

過去の誤解が解け、ラブラブハッピーエンドになるまでのお話です。
ルチルほど、荒唐無稽な設定でもなく、全体通して、甘〜いです。
嫌な気持ちにもならず、軽めが読みたいときには、最適の一品です。

さて、エロ。
可愛い空気のエロです。
明るく楽しく、健康的なエロを堪能できます。
淫靡さは皆無ですが、そこがいいなあ、と思えます。
何が、と説明しにくいのですが、一風変わったあんあんHだなあ、と思います。
amazon黒崎あつし

そして僕らは恋をする

2012年02月02日 21:25

謎の男龍居ヒカル×21歳便利屋倉田友也
お気に度 4点     H度 3点

キュート系ラブコメです。
さらっとさっぱり読めて、後味の良いお話でした。

天涯孤独の便利屋従業員・友也は、親しくしていた顧客の老人がなくなり、意気消沈。
老女の住んでいた家の手入れをして、思い出に浸っています。
ある日、その家に、老女の孫と名乗る男・龍居がやってきて、住み始めます。
そして、一人は寂しいからと「同居」を仕事として依頼されます。

当然、友也は、最初は不満を覚えます。
が、一緒にいるうちに、という展開です。

家事の一切をわからないような龍居の面倒を見るようになり。
過去、大きな事故にあったことで、身体と心が復調していないことを知り、心配するように。
龍居の従兄弟が登場し、バイと告げられ、ビックリしたり。
でも「好みじゃない、対象外」と宣言され、ガッカリしたり。
さらに、美女と一緒にいるところを見て、カチンときたり。

恋心を徐々に育てていってます〜。
まさに、王道セオリー通りですが、無理なく読めます。

そして、無職暇人だと思っていた攻めが、社長さんだったりします。
さらに、天涯孤独を憂いていた友也に「家」と「パートナー」を与えたくれたのが、老女でした。

ほのぼのします。
互いの居場所を確保した二人は、今後、あほらしいほどラブラブにやっていくのだろうなあ、と思います。
難しいことを考えず、コタツでまったりしたいときには、オススメの一品です。

さて、エロ。
最後に一回。
ほぼ朝チュンです。
濃厚なのをやられても、微妙な気持ちになりそうなので、この程度でよかったかな、と思います。
エロも含め、昭和の少女マンガっぽい空気です。
懐かしいです〜。
amazonおおやかずみ

愛人関係 初恋

2012年02月01日 21:29

27歳お金持ち高島一成×28歳不憫元リーマン各務智之
お気に度 3点     H度 4点

私の中では、悲劇がいきすぎてて、喜劇的に感じられ、受けの状況が悪くなるたび、なんだか、笑えるシリーズと化してしまった「愛人関係 」。
完結しました。

大団円でした。
全てが明るみになり「愛人」として、一成の傍にいることになった智之。
一成の苛立ちややるせなさを受け止めるのが自分の仕事、と、健気に耐えております。
普段の椎崎さんなら、もうちょっと早めに逃亡するのですが、今回は、案外しぶといです。
しかし「傍にいることで、互いが縛りあっている。軽くなるは自分の罪悪感だけ」と気付き、やっぱり、逃亡。
いろいろあって、ハッピーエンド、という形でした。

家族間の誤解も解け、遠慮がちだった智之も前向きになりました。
祖母とも兄とも「家族」になります。
そして、祖母がきつくあたっていた理由は、愛情からだとわかります。
また、兄と話すことで、母への見方も変わってきました。
皆が皆「智之の責任は小さい」とわかっていながら、割り切れず、1巻のような事態になっていようです。
気持ちはわかります。
特に、母親の仕打ちや心情は「納得」という感じでした。
「よかったね〜」と思いましたが「今更」という感じでした、正直。

それから、3巻になっても「変な人」が登場しています。
20代も後半になって「ヒトゴロシ」と言いにくるチンピラコンビ。
嫌がらせにしても、小学生並。

事情を知ってて「ヒトゴロシ」と、智之を責める世間の人々の存在は、最後まで、納得できませんでした。
「増水した川で幼児が溺れ、助けようとした大人4人も死亡」という程度しか、報道されないと思うんですよね。
なぜ、皆が皆、微にいり細にいり、事情を知ってるのか、が、そもそも疑問。
そして、増水した川べりに子供だけ置いていった大人の非常識、を誰も感じないのも疑問。
「可哀想演出」のために、やりすぎだなあ、という気持ちは、最後まで拭えませんでした。

「変な人」に付きまとわれたり「妙な状況」に置かれた「可哀想受け」は、大好物なのですが、行き過ぎると萎える、ということを知りました。
一つも「普通」のない状況では、逆に冷めてしまいました。

で、これだけの状況を解決しなくてはいけないので、ラブ薄いです。
家族の和解に攻めが関わるでなし、肝心の二人がボケてます。
二人の交流が、ほとんど印象に残らない完結巻でした。

さて、エロ。
「愛人関係」なので、エロ多いです。
「贖罪」の意味合いもありますから、結構、ひどいこともされたりしています。
ラブラブHも入っています。
amazon椎崎夕