君の愛は僕の罪

2008年12月12日 23:58

22歳大学4回生義子桧山桂一×36歳建築事務所経営義父桧山崇
お気に度 3点     H度 5点

待ちに待った4年半ぶりの商業新刊。
本当に待っていました。
微妙に好みとは違っていたのが残念でしたが、今後の活躍を期待しています。

大好物のオヤジ受け。
しかも、ホントのオヤジ。
ふらり儚いエセ未亡人受けが、多くの男に愛されながら、義理の息子にたどり着くまでのお話でした。

崇は、ずっとずっと職場のボス・修一を思い続けていました。
彼のためなら何でもできる、というのは、嘘ではなく、彼に黙って、仕事相手に身体を差し出すようなことまでしています。
それほど、一途に思い続けた彼が、事故で死亡。
彼が愛した人たちを守りたい、支えたいと願い、その妻と再婚し、子供の父親になります。
しかし、その4年後、妻も他界。
義理の息子・桂一と二人の親子暮らしが始まります。
幸せな親子生活を送っていましたが、突然、桂一から、「実は父親が好きだったのだろう」と、過去の思いを暴かれ、ねじ伏せられてしまいます。
同性の自分が、父親に思いを寄せ、妻を裏切っていたのが許せないのか。
それほど自分は、憎まれていたのか、と憔悴する崇。
しかし、崇は、小学生のときから、桂一に思いを寄せていました。

自分たちは、親子。
そんな禁忌を犯すわけにはいかない、と逃げる崇。
追い詰める桂一。

桂一と身体を重ねることで、桂一への恋心が生まれますが、許される関係ではない、と崇は思います。
崇の逃げた先は、「ずっと崇を思っていた」という46歳の職場の同僚・堤。
桂一を諦めるため、堤と、身体を重ねます。
「親子」といっても、義理なんだから、そこまで迷うことも無さそうなんですけどね〜。

とまあ、こんな感じで、死者への思いを昇華し、その息子への愛に目覚め、禁忌に悩み、あっちこっちフラフラしながら、やっぱり、息子にたどり着くまでのお話です。

よろめく私は愛されやもめ。
受けは、関係した男たち全員に、愛されています。
「取引」として関係した男にも、職場の同僚にも、義理の息子にも。
何年にもわたり、愛されています。
そして、「片想い」だったはずの修一にすら、実は、愛されていました。

つらいこと、悲しいことも多くありましたが、相手の想いを「利用」しているところがあります。
本人は、そんな自分の魔性に気付いていません。
悲劇のヒロインよろしく、迷い、自己完結しています。
攻めは、伊達に義理の息子をやりながら、長年思い続けいたわけではありません。
そんな受けの性質を知り尽くし、受けに覚悟が決まるまで、待ち続ける辛抱強さを持っています。
そして、「ここ」というときに、強引に引っ張っていく強さもあります。
こんなにいい男なのに、どうして、あの受けなのかしら?

まあ、崇がモテるのは、わかります。
強がってるのですが、芯の部分が、すごく弱くて、脆いんですよね〜。
経済的には、自立してるし、仕事も出来るのですが、哀れで、可愛そうなんですよ。
その弱さごと「守ってあげたい」と思わせるタイプなんだと思います。
絶対に友達には、なれません。
こんな子が、周りにいたら、全部持ってかれそうです。
アホカワよりも、もう一つ高度な、モテタイプ。
喪服未亡人系。
久しぶりに来た「同性だったら、とっても嫌いなタイプ」でした。

エロは、濃厚です。
攻めとの無理矢理お初や、よろめきのH。
ラブラブHまで収録。
メチャクチャいやらしいHシーンでした。
堤とのHシーンも、描かれています。
サービス満点でしたが、なんか微妙な気持ちになりました。
大好きなオヤジなのに、どうも好きになれない受けでした。

久しぶりの芹生さん。
後書きによると「これから少しずつ、お話を書いていこうと思う」ということです。
心から、待っています。
楽しみです。
amazon芹生はるか

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