恋の誘惑、愛の蜜

2009年01月12日 23:56

10年愛高校同級生26歳有名パティシエ桐嶋貴之×雑誌編集者相澤知也
お気に度 4点     H度 5点

「両思い」の二人が、本当の「恋人同士」になるまで、ぐるぐるぐうるぐるするお話です。
ハタから見ていれば、どう考えても、ラブラブ超ラブ。
なのに、なかなかうまくいかなくて、イライラしましたが、ハラハラはしませんでした。

昔から、女の子にモテた貴之でしたが、「コイビト」になり、身体を重ねたと思えば、些細なことで「別れ」を繰り返すようなロクデナシ。
「束縛」が嫌いで「馴れ合い」が嫌いで、本当にワガママな男。
恋愛関係には薄情ですが、「友情」や「恩師」に対しては、情が強いところがあり、貴之と知也の「友情」は、10年たっても変わりませんでした。
そんな貴之に、高校時代から「片想い」している知也。

あることが起こり、弱っている貴之を身体で慰めてしまった知也。
女性も含めての「初体験」を同情で失ってしまいましたが、後悔はしていません。
しかし、「一度だけ」で終わるはずだった肉体関係が、二ヶ月たっても続いています。
夜には、濃厚な時間を過ごしますが、知也の「片想い」は変わらず、感情的には「親友」。
二人が続いているのは、貴之の「好み」を知り尽くした知也が、貴之の「好み」に添ったふるまいをしているからだ、と思っています。
なので、身体を重ねるような、この関係は、間違っている、と智也は思っています。
また、そんな知也に対し、束縛や独占欲を見せてくる貴之。
知也は、罪悪感でいたたまれない気持ちを感じています。

逆に、気楽で身勝手なラブアフェアを繰り返してきた貴之は、知也に対し、激しい恋情を抱いていることに気付きます。
知也を自分だけのものにしたい、と感じます。
しかし、身体を重ねるようになっても、知也は、素っ気無く、あっさりしています。

ずっとずっと一途に攻めを思い続けていた受け。
火遊びを繰り返しながら、本当の恋に辿りついた攻め。
すぐにうまくいきそうな二人が、お互いを知り尽くしているが故、揉めるお話です。

「経験」は多いのに、「欲情」しか知らなかった攻めは、10年間「ロクデナシ」生活をしていて、泣かした相手(男性含む)は数知れず、という感じ。
初恋にオロオロし、受けに翻弄される様には、「ざまあみろ」と思いました。
天誅じゃ!
しかし、この攻めは、オロオロハラハラするだけではありません。
受けの気持ちも考えず、強引に関係を変えようとします。
なりふり構わず、独占欲と恋情の赴くまま、受けに迫ります。
身勝手というか、傲慢というか……。
ある種、魅力的な男だとは思いました、悔しいですが。
あそこまでプライドを捨てて、相手を手に入れようとする行動力と独占欲には、惹かれる部分もあるようなないようなあるような……。
そして、そこまでのことをしながら、「情けなさ」よりは「強さ」を感じさせる部分は、さすがとも言えるような言えないような言えるような……。
こちらの事情は、慮ってくれませんが、あれほど求められれば、まあ、嬉しくないこともないようなあるようなないような……。
冷静に考えれば、あんな変態行為で相手を縛ろうとするのは、独占欲と愛情からとはいえ、ちょっと引くかも……。
個人的には「微妙」な攻めで、実生活だと、絶対に選ばないタイプです。
でも「ファンタジー界」には生息してほしい攻め様でした。

10年間の受けの純情をしっかり受け止めて、いい関係を持続させてほしいと思いました。

当て馬として登場する、35歳副編集長の鵜飼。
同棲しているラブラブの恋人がいるそうです。
後書きによると「女王タイプ」だそうで……。
26歳の若い二人に対しては、さすがの貫禄で、後押ししたり、かき回したりしていました。
女王さまに翻弄されている姿を見たいなあ、と思いました。

エロは、もちろん濃いです。
最初から最後まで、万篇なくHシーンが、入っているので、大満足。
ご馳走様でした。
しかし、いつも思うのですが、いとうさんのキャラたちは、攻めも受けもゼツリンですな……。
一晩のHで、片手で足らない回数、シャセーしちゃうのは、すごいと思います。
いとうさんの描くBL世界では、何よりセーリョクが必須だなあ、としみじみ思いました。
すっぽんとうなぎを私から、そっと差し入れしておきます。
amazonいとう由貴

コメント

  1. ダカラ | URL | -

    小冊子

    初夏さん
    こんにちは。
    いとうさんの新春第一弾は、やっぱりエロ盛りだくさんでしたねv-217

    今回のお話は、攻めの行動力がすごかったのもありますが、権力をそんなに持っていないので、俺様度自体は低く、いとうさんの攻めの中では「酷い男」ではないので、その分受けが「可哀想」という気持ちにならず、その辺りがいとうさんフリークとしては物足りないところかもしれません(笑)

    さて、私はこの本をコミコミさんで買ったので、小冊子が付いておりまして、そちらも読んだのですが、

    >個人的には「微妙」な攻めで、実生活だと、絶対に選ばないタイプです。

    >いとうさんの描くBL世界では、何よりセーリョクが必須だなあ、としみじみ思いました

    こちらを具現化する書き下ろしになっていて、エロ満載で大変楽しむことが出来ました(苦笑)

  2. 初夏 | URL | FEtKUTcY

    さすが……

    こんばんは、ダカラさん。

    >いとうさんの新春第一弾は、やっぱりエロ盛りだくさんでしたね

    うはははははは。
    まさにエロ祭りv-307
    手練れ攻め×ファーストキス受け、という定番だったのが、より嬉しかったです〜。
    ベタ万歳v-438

    >権力をそんなに持っていないので、俺様度自体は低く

    背景は、ごく普通の青年なのに、やってることは濃かったですね〜。
    いささかヘンタイ入ってるしi-229
    正直、性格的には、もうちょっと「普通」の攻めがよかったかなあ、と思いました。
    しかし、アレを受け入れた上で、攻めラブe-266を貫き通した受けのほうが、実は、逞しいのかもしれないですね〜。

    >こちらを具現化する書き下ろしになっていて、エロ満載で大変楽しむことが出来ました

    うはははははは。
    読まなくっても「どんだけ濃いね〜ん」と突っ込めるショートだったことが、想像できます。
    想像は出来ますが、読みたいi-237です〜。

    コミコミさんは、発売が遅いので、つい購入を避けてしまう本屋さんなのですが、特典が多いですよね〜。
    短気な自分が悲しいi-241です。

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